がっしりと家を支える木組みと繊細な造作家具が印象的なM・S様邸。道産杉を使った現し天井や樺床などの無垢材を使った、月日の経過と共に美しく変化する住まいです。ここに夫婦と３人のお子さんとで暮らすS様は設計段階で「木の温もりが感じられる住まいにしたい」と希望したそう。ふわりと香る木の温もりに包まれると、なんだか懐かしいような気持ちになる、そんな癒しの空間です。

「以前は、夫婦と娘と３人で東京に暮らしていました。研究者である妻が函館で仕事をすることになったことを機に、一家で北海道に移住しました」と話します。初めは函館市内で賃貸物件を借りようと、一軒家も含め探したそうですが、なかなか希望に合う物件が見つからず、範囲を函館周辺にまで広げ、北斗市久根別の賃貸マンションで暮らし始めました。

想いにしっかりと寄り添った住まい

柔らかな肌触りの床、独特の木の風合いなど、五感で感じる心地良さに満ちているM・S様邸。「東商建設の林さんは、私たちの希望を細かいところまで汲み取って、その上でプロの視点を加味し、より良いものに磨き上げてくださいました」。

共働きのM・S様ご夫妻。地元をはじめ全国各地の農家から直接仕入れた野菜や加工品を扱う八百屋を経営しているご主人は、研究者で出張の多い奥様に代わり、家事育児をこなす主夫でもあります。「長女が幼い頃は、仕事と育児の両立に苦労する妻を労わる余裕が無いほど自分自身が忙しかったのですが、今は８歳を筆頭に３人の子育て中。掘りごたつ式のテーブル下の掃除機掛けが、ひと苦労」と笑います。 「家づくりは要望の優先順位をつけ、予算と実現できることの折り合いをつけることが大切」と話してくださいました。