2009/04/06
適切な寸法。
注文住宅がほぼ90%の私たちは、
1軒・・・1ご家族・・・の皆様に合わせて、お家の中の一般的な”標準スケールを見直し”ます。
例えば、手すりの高さ・・・
通常 床から750~800ミリ前後の高さが良いとされていますが
身長180センチ台のご主人がいるご家族と
140センチ台の奥様がいらっしゃるお家では、一概に標準寸法が良いとは限りません。
標準寸法で設置してしまうと、なんとも使いづらい・・・ということに。
キッチンの高さや窓の高さはもちろん、TVインターホンや棚の高さ、スイッチなどなど
目線から見える使うもの、諸々、ご家族に合わせて寸法を合わせていきます。
毎日のことなので、案外、大事、だいじ、です。
というわけで、先ほど、着工直前のお客様の準備をしていたのですが、
手すりの最適寸法の件で、設計のヘッドお二人がちょいと盛り上がっていた。
「介護的には手すり寸法の高さはこうでしょ」
「バリアフリーの根本は・・・」
「その人に合わせるんだ」などなど熱く語り出した。
で、結局最適寸法はというと、
その人の大腿骨の外側にある出っ張った部分→”大転子部”のところがBESTとのこと!
で、私が大転子の位置はどこと尋ねると、
「ここさ」「どこっ?この辺」「足上げて見て、この部分さっ、この出っ張ってるとこ」
と中年男子、
いや、設計TOPの2人、仲良く手取り足取りで、実践、確認し合っていた・・・。
質問した私は、回答がでるまで、その後ろ姿を見て、笑いたいのをこらえながら・・・
「自分の大転子の骨は~え~どこかな~」と捜してみたが・・・・
ん~フトンが厚すぎて、骨まで到達しない。解らないっ!
しまいに、振り向いたHさんから、「女子にはセクハラだから、母に聞きなさい、母にっ」といわれ・・・。
なんかしっくりきませんっ~
でも、皆さん、家づくりの際、最適寸法のこと、
特に手すりの最適寸法参考にして下さいね。