2013/01/27

つくりての心

先日、CONDE HOUSE(カンディハウス)さんが来社されました

旭川家具の老舗でデザイン性や上質感、

そしてなにより、「ものをつくる」ことへの一貫した理念は

トップブランドと言っても過言はないでしょう。

お値段なりの・・・とは一線を画しますが・・・

私達もモデルハウスやお施主様に納品させて戴いており、

その堅牢なつくりは、座って触れ、長く使うと益々その価値を実感できます。

使い捨ての家具ではないので、修理や買い取りの体制も整っており

その事を話していると、こんなエピソードを教えてくれました

 

既にカンディハウスの家具を使っていたご夫婦が

傷やカバーの具合も古くなってきたのでそろそろ新しい家具を購入したいとご来店された時の事。

「これもいいね!あれもいい!」と選んでいるうちに家具の修理ができることがわかったご主人。

即断「この家具には家族の想い出が詰まっている」と修理をすること。

難を示した奥様も「本当に修理にするの??」という不安を抱えながらも、しぶしぶ了承したそうです。

そして、後日、生まれ変わったダイニングセットはご自宅へ。

新品同様に生まれ変わった家具に驚き感動したご夫婦。

その時、奥様がいきなりダイニングテーブルの下へスルリッともぐりこんだそう。

「あった」大きな声を出したその理由を聞くと

「テーブルの裏に、息子の落書きがあったのそれが残ってたっ何も言ってなかったのに・・・」

職人さんは、カバーリングや木部のキズなど丁寧に新品同様にしたのですが、

その想い出の詰まった落書きは手を施さずそのままにしてあったそうです。

職人さん自らの判断で。

補修して下さいというオーダーを受けると、全て新品にしがちなはずなのに・・・

この職人さんは新しい家具を購入・・・ではなく補修という選択をした

このご夫婦の想いを感じとっていたのでしょうか。

携わる人が自ら判断をし行動できる会社さんって

決して名前や勢いだけではない、

真のブランド力を備えたものづくり企業なんだと深い感銘を受けました。

私達も仕事の上で色々な判断が必要な場面に遭遇しますが、

本質を捉え、しっかりとした心と考えを持って

チーム東商、

人・物・事の質を高めることに更に挑戦していきたいと思います

東商建設スタッフ | 2013/01/27 | スタッフ日記