2008/11/09
偽善エコロジー?
「偽善エコロジー」という本を購入してみました。
エコ活動として行われている様々な活動の中には、
本来、エコとは程遠いものもたくさんあるということ。
エコ活動として我々が身近にできることとしてしばし上げられる
「マイ箸」や「エコバック」
そして、脱炭素エネルギーに代表される「バイオエネルギー」などなど
様々な取組について、そのエコ的真偽を問いかけ、
本来どうあるべきか・・・ということについて言及された本でした。
個人的には、地球環境問題や資源の枯渇を考えれば
積極的にエコ化に取り組みたいし、
建築という仕事に携わっている以上、
将来を担う世代のこどもたちや地球環境に配慮し、
責任をもったものづくりをしなければならないと考えています。
そんなわけで、一見、エコ反対!のように見えた、
「偽善エコロジー」という本を
読んでみました。
(実際は、エコ反対という短絡的な内容の本ではありませんでした)
国策やさまざまな思惑で、展開されているエコ啓蒙や活動なのか、そうでないのか
もっと、様々なことを知ることが必要だと感じました。
住宅は、できるだけエネルギーを使わないようにという方向性がたちつつありますが、
現実的には、家庭のエネルギー消費は年々増加しています。
特に北海道は、寒いので暖房を使い、車の移動が多いなど
全国的にもエネルギー消費が高いとのこと。
一度暖めたら保温が続くという高性能住宅が
必要であることはいうまでもありませんが
高効率の設備や太陽光パネルを使えば、エコに配慮しているという
思い込みを、改めて考えてみるのも良いかもしれません。
(単純に太陽光や高効率設備を否定しているのではありません)
住宅というものは、何が重要なことなのか、
人によって結構違うかもしれませんが
私達は、私達が目指す、家づくりに真摯に取り組んでいきたいと思います