2010/05/31
地雷…。
雨宮 清 氏。
山梨日立建機株式会社代表取締役。
地雷撤去を行なっている方です。
先日、カンブリア宮殿にもご出演されていたので
ご存知の方も多々いらっしゃると思います。
一昨年、函館青年会議所の担当した例会でも
この雨宮清さんの活動や考えをご紹介させて頂きましたし、
また”われらFP家族”(FPオーナー様への季刊誌)にも掲載されていましたね
さて、雨宮社長。
1994年 ビジネスチャンスを求めてカンボジアに渡航した時、
街の中で、たくさんの足や腕を失っている人々を目の前に呆然としていると
「あなたは日本人でしょう。私たちを助けてください!」と
雨宮社長の母親と同じ年くらいの女性から言葉を
投げかけられたそうです。
その言葉と目の当たりに見た現実をきっかけに、
日本人として、技術屋としての使命感にかられ
以来、地雷除去機の開発にあたり7億5千万もの開発費をかけ
1998年、ロータリーカッター式対人地雷除去機の第1号を開発。
その後も、自らの私財や会社の開発費をかけ改良を続け、
今もカンボジアや地雷で苦しむ国々に自ら出向き、
地雷撤去を行なっている。
手作業で1㎡あたり、2時間かかる地雷撤去作業を
技術で開発した除去機で≒60倍の速さで作業をすることを実現。
なにより、いつ爆発するかわからない危険な作業の負担を軽減したこと、
そして、地雷源が田んぼに変わり、
そこに住む人々が生きていくのに必要な食糧の畑にかわったこと。
「何をやるべきか。何をしたいか。使命感と目標が人間を高める」と雨宮社長。
地雷の残酷さは、命を奪うのではなく、
体の一部を奪い、戦闘能力や生きる気力を失わせること。だそうです。
そして、被害を受ける40%強が子供。おもちゃの形をした地雷もあるのです。
私たちのいる”建築”という世界も、
「技術」というくくりの中におります。
「技術の根源はモノづくり、人づくり」(雨宮社長)
チーム東商、
技術を、自らを、会社を、誇れるよう
日々、ブラッシュアップに邁進していきたいと思います。