2010/01/20
独占と義務
当社では、毎朝の朝礼時に、
日直が3分間(・・・で終わらない時もありますが)スピーチをします。
昨日、担当だった工務部長の板木さんから
「北海道で、住宅に携わる者は、断熱と気密は、必須科目で、
その評価を点数に置き換えると、100点を目指すこと。
100歩譲っても、90点以上の知識と技術をもっていなければ
ならない!積雪地域の技術者の人は日々努めること。」とお話しがありました。
・・・確かに、学生時代学んだ中で
実務上、一番役にたっているのは、
構造力学でも、建築基準法でも、設備でもなく、
(これらは勿論大事ですが、決められた決まり事や数式が前提+応用編)
No.1は、「寒地建築論と環境工学」のような気がします。
特に、北海道は6~7ヶ月もの間暖房期間があるので
本州の家づくりで最優先する事項とは、あきらかに違ってきます。
(学生時代に暮らした山梨では、
吉田兼好の”住まいは夏をもって旨とすべし”と言っていたことに
大きく同感ですが・・・)
また、不特定多数の人間が常に、出入りする公共建築物とも違い
住宅は、ほぼ同じ人間が、常に、365日生活し、
春夏秋冬、外的要因(季節の)影響を受けながら、朝・昼・晩暮らします。
さらに、暮らし方は、ほんとにそのご家族・人によって様々。
快適だと思われる室内温度まで、様々です。
設備設計の先生が、「実は住宅の設計が一番難しい」とおっしゃってたことが
この頃すごく感じます。
流行やTVの表面的なことに惑わされず、
北海道の住宅について、もっと深く考えなければならないと
改めて考えさせられました。
その後「独占と義務」について、お話しがあったけど、
目からうろこでした。板木部長!!